※これは20年以上の介護現場経験をもとにした内容です。医学的な診断・治療については専門医にご相談ください。
※特定の個人・施設を否定する意図はありません。
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アルツハイマー型の次に多い「レビー小体型」
認知症の種類の中で、アルツハイマー型の次に多いと言われているのがレビー小体型認知症や。
名前は聞いたことあっても、アルツハイマーほど知られてへん。でも現場で働いていると、この種類の特徴をちゃんと知っておくことが、ケアの質に大きく関わってくると感じてきた。
脳の中で何が起きてるんやろ
レビー小体型認知症は、脳の神経細胞の中に「レビー小体」という異常なタンパク質が溜まることで起こると言われている。
このタンパク質が脳の広い範囲に影響を与えるため、記憶障害だけやなく、さまざまな症状が複合的に出てくるのが特徴や。アルツハイマー型と比べると、症状のバリエーションが多くて、最初は「なんかいろいろおかしい」と感じることが多い。
レビー小体型ならではの症状
レビー小体型認知症には、他の認知症とは違う特徴的な症状がいくつかある。
まず「幻視」や。実際にはいないものが見える。「部屋に知らない人がいる」「虫がたくさんいる」といった訴えが出ることがある。本人にはリアルに見えているので、否定しても混乱するだけやと現場では学んだ。
次に「パーキンソン症状」。手が震えたり、身体が固くなったり、歩き方がすり足になったりする。転倒リスクが高くなるので、介護の現場では特に注意が必要になる。
そして「認知機能の変動」。調子のいい日と悪い日の波が大きい。昨日はしっかりしてたのに、今日はぼんやりしてる。そういうことが繰り返される。「さっきまで普通やったのに」という場面が多いのが、レビー小体型の難しいところやと思う。
現場で感じた「否定したらあかん」ということ
幻視への対応で、一番気をつけてたのは否定しないことやった。
「そんなもんおらへん」「気のせいや」と言っても、本人には見えてる。否定されると混乱して、余計に不安になる。興奮につながることもある。
「そうですか、どこにいますか?」「一緒に確認しましょか」と、まず寄り添うことが大切やと、長い現場経験の中で感じてきた。
見えているものを否定するんやなくて、その人の不安に寄り添う。それがレビー小体型のケアの基本やと思う。
薬の影響にも注意が必要
レビー小体型認知症は、薬への過敏反応が出やすいとも言われている。特に抗精神病薬に対して強い副作用が出ることがあるため、医師との連携が特に重要になる。
治療に使われる薬のひとつに、リバスチグミンという成分の貼り薬(パッチ剤)がある。イクセロンパッチやリバスタッチパッチといった商品名で知られていて、アルツハイマー型にも使われる薬やけど、レビー小体型にも適応されることがある。飲み薬が難しい人にも使いやすいのが特徴や。
ただしレビー小体型の場合、使える薬・使えない薬の見極めが他の認知症より慎重になる。「様子がおかしい」と感じたら、薬が変わっていないかも確認することが大切や。現場の気づきが、医療につながることがある。
「いろいろおかしい」には理由がある
幻視・パーキンソン症状・認知機能の波。これだけの症状が重なると、介護する側も「どう対応したらええんやろ」と戸惑うことが多い。
でもその「おかしさ」には、ちゃんと理由がある。理由がわかれば、対応の仕方も変わってくる。そのために、種類を知っておくことが大切やと思う。