夜勤介護マンの日記

介護現場で感じたことを、体験ベースで書いています

特別養護老人ホームとは?実習で見た現場の現実

 

※これは20年以上前の体験をもとにした内容です。制度や運用は現在と異なる部分があります。
※見出し画像は内容をもとにしたイメージ画像です。

 

 

特別養護老人ホーム、通称「特養」は、自宅での生活が困難になった高齢者が長期で生活する施設や。老健が「家に帰るための準備をする場所」やとしたら、特養は「終の棲家」という位置づけになる。

入居の対象と費用

原則として要介護3以上の方が対象で、特例として要介護1〜2でも入居できる場合がある。たとえば認知症が強く在宅生活が難しい場合、介護者が高齢や病気で介護継続が困難な場合、独居や身寄りがない場合などや。

ただし誰でも入れるわけではなく、施設の判断や自治体の確認が必要になる。あくまで特例であり、基本は要介護3以上が優先される。

費用は民間の有料老人ホームと比べてかなり安価で、入居一時金は不要。所得に応じた費用軽減制度もあるから、経済的な負担が少ないのが特徴や。

終身入居と看取りケア

特養は終身入居が可能で、看取りケア(ターミナルケア)も実施している。老健のようにリハビリして家に帰るという目標はなく、その施設で最期まで生活することを前提としている。

設備の種類

ユニット型(個室)と従来型(多床室)があり、合わせて4タイプある。ベッドや家具は標準装備されている。

入居待ちの現実

特養への入居は簡単やない。一般的に数ヶ月〜1、2年待ちが目安やけど、地域によってはさらに長くなることもある。

夜勤の現実

制度上の配置基準では、利用者25名に対して夜勤職員1名以上とされている。実際には30〜60名規模で2〜3名配置される施設が多い。

ただ、休憩交代の時間帯になると実質1人でフロアを見る時間もある。ナースコール、排泄介助、体位変換が重なると、一気に負担が集中する。

看護師は夜間不在でオンコール対応の施設も多く、介護職員が喀痰吸引や胃瘻・鼻腔栄養といった医療的ケアを担う場面もある。これが特養夜勤の現実や。

実習で感じたこと

実習で訪れた特養は50人規模の施設やった。老健と比べて、寝たきりの利用者が多かった印象がある。大半の方がベッドで過ごしていた。

その施設は褥瘡ゼロやった。介護の現場では、褥瘡を作るのは恥という意識がある。夜勤の負担が大きい中で褥瘡ゼロを維持していたのは、今思えばかなりすごいことやと思う。

現場に出て初めて分かることがある。特養という場所は、数字や制度だけでは語れへん。

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